Report 2008




6月7日   第53回埼玉県合唱祭(6月7日 埼玉会館)
 2008年合唱祭が幕を開けた。今年は6月7日から22日までの5日間にわたり、計256団体がエントリーしている。



 我々男声合唱団コール・グランツは、6月7日、埼玉会館で行われた初日の第一部で演奏した。曲目は20周年記念演奏会が終わったばかりということもあり、とくに新しいものを用意する間がなかったので、多田武彦作曲《吹雪の街を》より『秋の恋びと』と『吹雪の街を』を演奏した。

 
出番の直前に7分間のリハーサル時間が与えられているが、問題のありそうな箇所のチェックをするのが精一杯であり、思うように声が出る状態にならないうちにステージに乗らざるを得なかった。まあ、いつものことではあるが、出来ることなら15分や20分は発声練習をして、からだを歌うモードに持ってゆきたいところだが、出演団体が多く過密なスケジュールになっているので仕方がない。
 そんな状態だから、まさにぶっつけ本番。いきなり歌ったらどうなるか、という力試し。結果はどうなったか。講師のご三方の講評をみてみよう。


<講評>

 
國弘雅也
 
(埼玉県合唱連盟常務理事/埼玉県立芸術総合高校、川越牧声会、久喜女声合唱団、アンサンブル シュル)
 
ロマンチックな大人の男声合唱です。全体でイメージをしっかりとらえて、その中で表現されていると思います。
 1曲目の『秋の恋びと』は、流れに乗り切れていないところがあったのが残念です。2曲目『吹雪の街を』、フレーズ作りが各パートとも丁寧で、それが絡み合いながら、音楽がしっとりと進んでいくのが良かったです。各パートソロの裏側のハーモニーをよりしっかりとさせてください。


 須藤和子
 (元埼玉県合唱連盟理事/日本合唱指揮者協会会員、トロワザミ エ プリュ、澪の会、木犀、コーロ・マードレ、植竹こども合唱団)
 
決まったときの男声合唱のハーモニーは、心の底からのゆるぎを覚えます。聴き手はそれを期待しているのです やっぱり男声合唱は良いですね。『吹雪の街を』がとくに私には心を動かされる演奏でした。県の合唱祭の楽しみは、みなさんのような団に出逢えることです。多くの高校生が聴いておられましたが、混声とはまた違った魅力をきっと感じとったと思います。そんな演奏をされました。


 
浅井一郎
 (埼玉県合唱連盟常務理事/行田フロイデ)
 
大人の男声合唱の魅力を充分に聴かせていただきました。それぞれのパートでのまとまり、音色はとても良くきれいです。たまにややパート間のズレが気になるところもありましたが、全体としてはよくまとまっていたと思います。一つひとつの言葉を大切にしているのが、大変よく伝わって参りました。これからも素晴らしい指導者の笠井先生のもと、埼玉県の男声合唱団をリードしていってください。益々のご活躍をお祈り致してります。良い音楽をどうもありがとうございました。


    

     

       

 







JR浦和駅上の店で打ち上げ



今回がデヴューとなったトップテナーの浅川清さん(左)








BACK NUMBER

Report 2016 Report 2015 Report 2014 Report 2013 Report 2012
Report 2011 Report 2010 Report 2009 Report 2007
Report 2006
Report 2005 Report 2004 Report 2003 Report 2002

 コール・グランツTOPへ      HomePage TOPへ